サラサウツギ ユキノシタ科
5丁目の地下鉄出入口の前あたりには、ベンチに覆い被さるように房状の白い花が咲いてきます。管理事務所への問い合わせが最も多い花ですが、確かにあまり出回っていない花木であるかもしれません。
サラサウツギはウツギの花が八重化したものといわれ、一番外側の花弁の外側が赤いことから、更紗模様のようだというのでこの名前がついたようです。同様な名前にはサラサドウダンもあります。
ウツギは、ユキノシタ科(現在の分類体系ではアジサイ科とされます)に属しています。日本各地に自生があり、道内には道南のみに分布があるようですが、札幌近辺には自生しておりません。別名はウノハナで、「卯の花の匂う垣根に、ホトトギス早も来鳴きて」と詩に詠われるように、垣根によく用いられる樹木です。
普通のウツギが植えられることは本当に珍しいのですが、サラサウツギの方は花がひときわ美しいことから、最近よく出回るようになりました。和洋どんな庭にでもよく似合い、家庭でも簡単に栽培できる丈夫な花なので、ますます広まっていくことでしょう。