バラ園 バラ科
12丁目にあるバラ園は、平成最初の大通公園の再整備に合わせて造られました。6丁目にあったサンクンガーデン(沈床園)が埋められることになったことや、資料館前の絶好の配置に華やかなバラ園をということで、現在のようなシンメトリー(左右対称)なサンクンガーデンとしてバラ園が造られたのです。
その時に植えられたバラの株がかなり傷んできたことや、瀋陽市との友好提携25周年を記念した友好コーナーの設置が検討されていたため、全面的なリニューアルを行うことにしたものです。
軸線のカナールを中心に、左右対象形に配置されているバラ花壇はそのままに、北側にはポートランドのあるアメリカで作出されたバラの品種を、南側にはミュンヘンのあるドイツで作成されたバラの品種を配置しています。資料館に相対する東側のコーナーには、瀋陽故宮の二柱門の獅子を模した二対の獅子像が配置され、中国産の煉瓦でしっとりとした雰囲気のあるコーナーとしてまとめられています。そしてそこには、瀋陽市から贈られた玖瑰(まいかい)が可憐な花を咲かせています。ハマナスが雄々しい雰囲気とすれば、玖瑰はトゲも少なく花形もお椀型の優しい姿をしています。友好都市のある各国の、様々なバラをまとめて楽しめるバラ園になっているのです。